戸建住宅の任意売却の特徴について
戸建住宅とマンションの大きな違いはどこでしょうか?
戸建住宅は通常その敷地とセットですから、どんなに古い住宅でも土地の値段を含めた取引が望めます。
一方、マンションの場合は自分の専有部分とセットになっている土地はありませんので(マンションの敷地の「持分」はあります)、古いマンションの場合、かなりの値下がりを覚悟する必要があるでしょう。
したがって、良い立地にある築古の戸建住宅ならば、任意売却の場面でも、オーバーローンになりにくい住宅であるといえます。
もちろん、戸建住宅の任意売却でも注意すべき点があります。
戸建住宅の売却一般に当てはまることですが、隣地との境界の調査や、敷地と道路との接し方(接道状況)などマンションに比べて物件調査の重要性が格段に大きいのです。
場合によっては地中に岩や古井戸が埋まっている場合もあるのです。
また、戸建住宅は通常、鉄筋コンクリートなどで作られるマンションとは異なり、老朽化の早い木造であることが多いことから、建物に悪いところ(瑕疵といいます)がないかの調査が必要となります。
任意売却に関していえば、戸建住宅の任意売却の売り出し価格の設定は債権者との間でなかなかまとまらないケースもあるというのが実情です。
その原因は、戸建住宅はマンションと異なり、新築当時は全く同じモノだったという物件のない個性の強い完全な一点モノだという点にあります。
つまり、同じマンションの同じ間取りの部屋が○○○万円で売却された実績があるので、今回の売却価格もそれを参考にして決めましょうという債権者との交渉がマンションの任意売却の場合には行なわれるのですが、戸建住宅の任意売却のケースでは、こういった前例適応が行なえませんので、交渉がまとまりにくくなる傾向があるわけです。
そのため、経験豊富な住宅の任意売却を取り扱う専門家による、類似事例などを参考に債権者へ根拠を示した説得力のある説明をして適切な売却価格での売り出しを進めることが鍵となってきます。
任意売却の窓口では、債権者との売却価格の合意が容易ではないと考えられる際には、提携専門家パートナーの不動産鑑定士による簡易鑑定を行うことで、債権者の理解を得る最大限の努力をするとともに、適切な任意売却価格を設定するよう努めています。
また、弊社では強力なパートナーシップを活用し、自社だけではなく幅広い任意売却事例を元に、お客様に有利な交渉を進めるべく日々取り組まさせて頂いております。